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相続争いを未然に防ぐ!よくある相続争いのパターンと解決法その②

~ 相続争いを防ぐ主な対策方法 ~

前回では、よく相続争いになるパターンとその対策法を簡単にご紹介しましたが、ここで改めて相続争いを未然に防ぐ対策方法をご紹介します。

  • 資産の整理

相続争いの多くは、「どのような遺産があるのか」が分からないことが原因で起こることがあります。例えば、「兄が遺産を隠しているかもしれない」「他にも隠されている預貯金があるはず」などと疑心暗鬼になってトラブルになります。

そこで、生前にどのような遺産を持っているか整理しましょう。「財産目録」という表を作成しておくのがとても有効です。またこれは相続税が発生しそうな時、「遺産分割協議書」の作成にも非常に役立つ資料にもなります。

  • 遺言

遺言は、非常に有効な相続争いの防止策となります。遺言とは、遺言者が死後の財産処分方法など指定できる書面です。遺言書を作成しておけば法定相続より優先されるので、相続人たちが自分たちで話し合いをして遺産相続の方法を決める必要がなくなります。遺言は自分たちの親の意向ですので、遺産分割による兄弟間のいざこざが生じる可能性が低くなります。また、法定相続分どおりで相続して欲しいと考える場合も、その意思を明示した遺言を残しておくほうが、相続人の不満解消や無駄な相続争いの防止になります。

  • 家族信託

相続争いを防ぐ方法として、家族信託も有効です。家族信託とは、信頼できる家族に財産を託し、管理や処分をしてもらうことです。死後だけでなく生前の財産管理も委託できます。例えば賃貸物件を所有しているとき、死後に孫に管理を委託して妻のために管理してもらい、妻が死亡したら孫が不動産を受け取るように認定しておけば、自分が死亡した後、妻から孫の順に不動産を伝えていくことが可能となります。また、他に子供などの相続人がいても、家族信託を利用することによって自由に財産を処分できますし、相続争いの原因も除去できます。

~ 遺産相続問題を相談できる専門家 ~

前述では、相続争いを防ぐ方法をご紹介しました。もちろんご自身で勉強されることも大切だと思います。しかし実際相続には、様々の複雑な事象が生じる場合があります。

ここでは、多少コストはかかりますが、相続争いにならないためにご活用できるプロの専門家をご紹介します。

  • 行政書士

行政書士には、遺産分割協議書の作成方法や戸籍謄本の取得による相続調査、遺産相続に伴う預金口座の名義書換などを依頼することができます。

  • 司法書士

司法書士には、遺産分割協議書の作成や不動産登記の名義変更、相続人調査や相続財産調査、家族信託による相続争い防止対策など依頼することができます。

  • 弁護士

弁護士には、相続人調査や相続財産調査だけでなく、実際相続争いが生じた場合に、相手との代理交渉や遺産分割調停・審判の代理などを依頼することができます。

  • 税理士

税理士には、資産整理のための財産目録の作成、節税を含めた相続税の相談そして相続税の申告を依頼することができます。

相続争いは、生じてからではやはり解決しにくく、多大な労力を要します。少しでもご不安を抱える方は、プロの専門家に相談し、未然に対策していくのが一番重要だと考えます。